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淫と乱
第5章 ドロドロ
 
 内密に調べさせたデータ。

 見れば見る程、年甲斐も無く妄想が膨らんでいく。

「あの霧島くんの…娘か……」

 色っぽい霧島くんの顔が浮かぶ。

 義理とは言え、雰囲気は確かに母娘とも似ている。

 いつも、体にピタッとしたスーツを着ている霧島くん。

 娘に引けを取らない乳。

 スカートにくっきりと浮かぶ、形の良い尻。

 スラリとした美脚。

「くうぅぅぅっ!」

 以前から狙っていた霧島くんの姿を思い出しただけで堪らん。

 机をダンダンッと叩く音が部屋に響く。

 またしても、興奮し過ぎた。

 これ以上、あの母娘で妄想すると、どっかの血管が切れて倒れるかもしれん。

 名残惜しかったが画面に映る画像を落とす。

 名残惜しさに、勝手に右手が再び引き出しの鍵を開けてブルマを引っ張り出していた。

 いつの間にか、ブルマに顔を埋めていたが気にする事はない。


…そういえば……


 鼻をスンスン鳴らしながら、不意に思い出した。


…会議があるとか…言ってたような………


 教頭の言葉など、碌に聞いてない。

 オナゴからの話なら、膝を合わせてジックリ聞いてる。

 男なんてそんなモンだ。

 ワシだけじゃない。

 世の中の男はみんなそうなんだ。

 そうであってくれ。

「…スンスンッ……むむっ……スンスンッ………」

 壁に掛かった時計を見てみれば、既に日付が変わる頃だった。

 まさか、体操着画像に熱中する余り、六時間も経っているとは思わなかった。
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