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淫と乱
第5章 ドロドロ
「いや…その……あれだ……」
自分で言ってて、何が『あれ』なんだか分からん。
ただ、霧島くんの眼鏡の奥からの視線に耐え切れん。
見詰め返すチャンスかもしれんが、それ以上に動揺していた。
思わず、立ち上がってしまった。
「……理事…長……」
霧島くんの視線が、ワシの顔からある一点に移った。
「あ…だから…その………」
だから、何が『その』なんだ。
霧島くんの前で、モッコリを晒してしまった。
霧島くんの乳も腹も晒した、乱れた服装。
ワシのサービスされたモッコリ。
しかも、そんじょ其処らの若僧には負けんくらいのモッコリ。
霧島くんを襲っていたと思われても仕方あるまい。
…実際…襲っていたんだが……
とにもかくにも、霧島くんの目はモッコリから離れない。
見られて興奮する性癖は無い。
無いが、一段とムズムズしてくる。
「…ご病気ですかぁ?」
「はあ?」
思わず聞き返してしまった。
霧島くんは何を言っとるんだ。
この状況でワシがモッコリしとったら、病気じゃないのは分かる筈。
霧島くんだって、男を知らん歳ではあるまい。
「…だってぇ。理事長のお歳なら、もう………」
霧島くんの緩い口調。
それが余計にワシにダメージを与えてくれる。
ワシはまだまだ現役だっ。
そんな草食とか言われる若僧と一緒にして貰ったら困る。
バリバリの肉食なんだからねっ。
「…じ、実はな……」
こうなったら、ダメージを与えてくれた霧島くんにお返しだ。