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淫と乱
第5章 ドロドロ
「実はいきなり…こうなってしまって………」
苦しい言い訳だと、自分でも分かる。
「だから…会議にもぉ………」
「そ、そうなんだよっ。まさかこんな姿で出る訳にもいかんからな。
帰るにもなかなか………」
しげしげとモッコリを見詰めんで欲しい。
余計ムズムズしてくる。
「あらあらぁ。それはたいへぇん」
苦しい言い訳だと思っていたが、何故、すんなり信じ込むんだ霧島くん。
それじゃ、詐欺にも引っ掛かってしまうぞ。
そういえば、散々穿いても破けない下着を買ったって、同僚の女教師に自慢してたな。
「これ…ウエストの部分縫ってありますよ」
女教師のそんな戸惑う声も聞こえていたが…。
霧島くん、既に騙されとる。
娘と言ってもおかしくない歳の霧島くん。
ワシはこの先心配だ。
「これは、中身を出してスッキリしないと帰れんかもしれん」
でも、それはそれ。
ワシの口は欲望に忠実だった。
勝手に言葉がポンポン出ていく。
「あらあらぁ。そうですよねぇ」
シャツが開けて下着が見えとる自分の姿を忘れているのか、霧島くん。
両手をポンと合わせとる場合じゃなかろうに。
やはり、何かワシ心配。
「だから、霧島くん………」
でも、口は止まらんかった。