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淫と乱
第6章 ネバネバ
扉を開ければ、軽やかな風が顔を撫で付ける。
肩まで伸ばした髪が軽く靡く。
短いスカートの裾も、爽やかな風にはためく。
明るく清々しい光の中で、スーッと風がアソコを撫で付ける。
「……………え?」
スースーする。
風が吹く度にスースーする。
何処が?と訊かれれば、アソコがと答えるしかない。
「……………」
確か、今日は黒の紐パンだった。
腰の脇でキュッと蝶々結びで穿くヤツ。
いつものように、多少なりとも生地は少ないけど、確かに穿いていた筈。
しかし、スカートが翻らなくても、何故か風を感じる。
何処に?と訊かれれば、アソコにとしか答えようがない。
「……………」
確かに穿いていた筈。
教室を出て、階段まで歩いた頃まではフィット感を感じていた。
「んーと………」
いつからその感覚が無くなっていたのかを考える。
考える。
顎に人差し指を当てて、青空を上目に見て考える。
分からない。
階段の段を飛ばす事に夢中になっていたのが災いした。
きっと、階段を上がっている途中で解けたのかもしれない。
グルッと屋上を見回す。
まだ、昼休み前の授業中の時間。
当然、人影は無い。
「ま、いっか………」
風がスカートを捲る。
アソコとお尻を晒すえっちな風。
でも、誰も見る人なんて居ない。
屋上には真希一人だけ。
お気に入りだった黒い紐ショーツ。
何処かに落としたっぽいけど気にしない。
『…色々ツッコミたいけど……やっぱり露出狂だったブルかっ!?』
また、空耳。
きっと、空耳。
教室に忘れてきたつくちゃんが、真希がノーパンだって知る筈がない。
気を取り直して、気分転換に屋上からの景色を眺める為に脚を進めた。
『…誰かに拾われて……おカズに使われたらどうするブルっ………』
絶対、空耳。