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淫と乱
第6章 ネバネバ
人物の気配が近寄ってくる。
「あの真希ちゃんがサボりとか、悪い娘だったんだねぇ」
「ち、違っ……真希は………」
軽い声に慌てて振り返って否定する。
服装はこんなんでも、一応は真面目で通ってる。
通ってる筈。
…通っていて欲しい。
真希の視界には、ニヤニヤした細面の男子。
明るい茶色の短髪を逆立てて、両耳にピアス。
着崩した学ランに開けたシャツの胸元からチャラチャラしたネックレス。
今時見かけなくなった腰パンという恰好は、ある意味真希と同じで、この学校では名が知れた男子だった。
一つ上のセンパイ。
チャラチャラした風貌と喧嘩っ早さで有名な啓太センパイ。
「そんな恰好で…真面目言われてもなぁ………」
センパイの細い目が真希の体を舐め回すように見詰めてくる。
ブレザーの前は開け、ブラウスの胸元は二つ程ボタンを外しておっぱいの谷間を覗かせている。
人より短いスカートは股下で言えば、十センチあるかどうかの物。
更にはノーパン。
真希の姿はビッチ仕様だった。
「いや、真希の場合は健康法なんでぇ」
「その言い訳は苦しいだろっ!?」
『…真希っち、見苦しいブルッ』
またツッコミ戴いた。
しかも、つくちゃんは教室の筈なのに、何で聞こえるんだろ。
もしかしたら、真希は何かの病気なのかもしれない。
空耳病とか。
「センパイだって、ピアスとかネックレスとか……」
「あぁ…これね」
身長差から見上げて突っ込めば、啓太センパイはネックレスを指先で摘んで見せてくる。
「これ、磁気ネックレスだから。肩凝り酷くてよぉ」
「ジイちゃんですかっ!?
てか、それなら真希も欲しい」
「真希ちゃんも肩凝り酷そうだもんなぁ」
ニヤニヤした啓太センパイの細い目が、胸元から谷間を覗かせているおっぱいに向いていた。