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淫と乱
第6章 ネバネバ
こんな恰好してるけど、ビッチじゃない。
誰にでも直ぐに股を開くような軽い女じゃない。
強く言いたい。
現に、不良と呼ばれる部類に入る啓太センパイを前に、今更ながらに恐怖を感じ始めていた。
一般的にはイケメンの部類に入る啓太センパイ。
啓太センパイの細い目が、真希のおっぱいや太腿を舐め回すように見てる。
ビッチならイケメンの啓太センパイに見られたら、怖くたって濡れて股開いちゃうけど、真希は怖いだけ。
真希持論だから、正解かどうかなんて知らない。
「ちょうど誰も居ないしさぁ………」
ニヤニヤと舌舐めずりをしながら、一歩踏み出す啓太センパイ。
真希も一歩後退る。
「天気も良いしさぁ」
更に一歩近寄るセンパイ。
「天気…関係無いかとぉ………」
真希も更に一歩後退る。
「開放的だし…気持ち良い事…したくなるよねぇ…」
更に更に一歩踏み出したセンパイ。
「開放感には同意ですぅ」
思わず同意しちゃった真希。
更に一歩後退しようとした。
ガシャッと乾いた音と同時に、背中に感じるフェンス。
詰みました。
魔王ごっこでフェンスの際に立っていたのが敗因だった。
「あ、あの……ですね?」
150センチそこそこの真希の身長。
対する啓太センパイは180以上。
自然と見上げる形でセンパイを見れば、ニヤニヤした顔が更にイヤらしいものになっていた。