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淫と乱
第6章 ネバネバ
【啓太 View】
なに、あの娘。
さっきまでアンアン言ってた娘と同一人物とは思えない。
今の現状、すげぇ怖いんだけど。
なに、あのヘンな生き物。
ダンゴ虫がでっかくなったような緑色のヤツ。
体表がヌルヌルッてしてそうな光沢。
キモい。
キモすぎる。
そんなんが大群でこっちに向かってる。
腰が立たない。
いくら不良だの、喧嘩っ早い言われても、あんなキモいの相手になんて出来ない。
なのに、あの爆乳ちびっ子は目をキラキラさせて走っていった。
バインバインと弾む爆乳と、スカートが捲れて見えたナマ尻に思わず目が行ったのは仕方ない。
分からん。
天然だとは聞いてたけど、アレは天然ってよりバカだろ。
あんな訳の分からねぇヤツらのトコに行って、何をされるか分かったモンじゃない。
ヘタすりゃ命すら危ないかもしれないってのに、何でこっちから駆け寄るんだ。
しかし、一向に動けない。
あの娘を見ているだけで、立ち上がる事も出来ない。
いつでも逃げたい気持ちなのに、力が入らない。
「うわ………」
とうとう、大群の真ん前に立っちまったぞ、あの娘。
知らない。
俺は知らない。
ついでに、俺の股間が濡れてるのも知らない。