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淫と乱
第6章 ネバネバ
 
 また新たなエモノを持ち上げる。

 やっぱりヌルヌル。

 滑って落とさないように、表面の僅かな凹凸に指を掛けて掴めば、やはり脚をワシャワシャと動かす。

 何と無く癒される。

 虫が嫌いな美奈ちゃんなら、この光景を見たら一目散に逃げている筈。

「真希も虫は苦手だけど……何故か丸いのは……んっ………」

 美奈ちゃんが逃げる姿を想像していたら、不意にアソコから刺激を感じた。

 両手でダンゴ虫擬きを持ち上げた儘で、頭を下げてみた。

「ちょ、ちょっと……あっ………」

 一体のダンゴ虫擬きが、腰を落とした真希の脚の間に居た。

 表面の僅かな凸凹を隆起させて、アソコの下を行ったり来たりしている。

「も、もうっ………」

 微かな刺激だった。

 センパイに弄られた儘だったアソコは、イヤらしいおツユで濡れている。

「えっちな仔だねぇ」

 立てば何て事は無い。

 いくら真希が小柄でも、ダンゴ虫擬きの体長は十センチ程度。

 アソコから離す事なんて容易いもんだと思っていた。

「…あれ?」

 なのに、立てない。

 脚に力が入らない。

 そればかりか、持ち上げていた腕さえも脱力していく。

 持ち上げていた一体のダンゴ虫擬き。

 その表面のヌルヌルした液体が、いつの間にか真希の腕を伝っていた。

 ますます脱力感を感じる。

 腕を上げていられない。

 屈んでいるのも辛く感じてきた。

 それに加えて、ヌルヌルの液体が腕を垂れれば、垂れた後から何だか熱く感じてきた。

 それは、もう一体が行ったり来たりしていたアソコも同じだった。

「えっ? どうして………」

 言葉を吐き出したところで、事態が変わる事は無かった。
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