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淫と乱
第6章 ネバネバ
 
 太陽が眩しい。

 後頭部と背中、お尻に固い感触。

 脱力感に耐え切れず、真希は両腕を広げて膝を立てた状態で屋上に横になっていた。

 何故か体が動かせない。

 いくら頑張っても力が入らない。

 持ち上げていた一体のダンゴ虫擬きがお腹の上を這ってくる。

「んっ……んんっ………」

 あの無数の脚が僅かに肌に突き刺さる。

 ダンゴ虫擬きが這った後から、お腹が熱くなる。

 熱さとムズムズした感覚に、声が洩れる。

 お腹の上の一体は、ゆっくりと顔の方へと近付いてくる。

 ジワジワと近付く熱さとムズムズ感。

 体を捩らせたくても動かせない。

「はぁ…はぁ……」

 増幅していく熱さに、高まった体温を逃そうとクチから熱い吐息が洩れる。

 近付くダンゴ虫擬きの脚が肌を突き刺す感覚が、やけに敏感に感じる。

「はぁ…はぁ……どうしてぇ…?」

 このカラダの熱さは、さっきまで感じていた熱さと同じ物だと分かっていた。

 センパイにおっぱいやアソコを弄られて興奮した火照り。

 全く同じ。

 一体がお腹を這っておっぱいまで近付けば、火照りも同じように近付いてくる。

 どうしてと問い掛けたところで、答える生き物は屋上に存在していなかった。

 目も無いダンゴ虫擬きが、その身をおっぱいの間に割り込ませてきた。

「んっ……んんっ………」
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