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淫と乱
第6章 ネバネバ
 
 無理矢理谷間を通る一体。

 逆立った凸凹の表面が、おっぱいの柔肉を擦っていく。

「はぁっ…はぁっ………」

 強まる火照りに、クチが閉じられない。

 感じている筈は無いのに、勝手に火照るカラダ。

 脱力感もハンパない。

 此の儘、カラダが屋上の床に沈んでいきそうな感覚が襲ってくる。


…もう…どうして……
…こんな…動けないとか……
…感じてなんかないのに……カラダ…熱い………


 戸惑うしか無かった。

 視線だけを向ければ、おっぱいの柔肉を押し退けて進む一体の姿に恐怖を覚えた。

 今更だったと思っても、後の祭りだった。

 真ん丸い体に可愛いとはしゃいでいた事を後悔しても遅かった。

 やはり、ミミズみたいなのと一緒で、この物体も干渉すべきモノじゃなかった。

 後悔先に立たずを身を以て理解した。

 おっぱいを通り抜けた一体が、とうとう顎を乗り越えてきた。

 ワシャワシャと動く脚が肌に刺さる。

 気持ち悪い。

 しかし、顔を振る事さえ出来なかった。

 無抵抗の儘、熱い吐息を洩らすだけ。

 そんな事が分かっているのか、顎を乗り越えた一体は口元へと辿り着いた。

 開きっ放しの真希のクチ。

 口元の一体は、進行を止める事は無かった。

「んんっ…んーっ………」
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