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淫と乱
第6章 ネバネバ
アイツらを思い出したら、勢いが鈍る。
一気に階段を上がり、扉を開けて屋上へと戻ってきた。
「……えっ……ちょっ………」
勢いは一気に無くなった。
「んあっ! あっ…あっあぁあぁぁぁっ!!」
普段のアニメ声とは違う、真希ちゃんの色っぽい声。
俺が啼かせた声よりも、数倍もよがり狂っている喘ぎ声が聞こえた。
周りの景色とは異質な光景が、屋上の真ん中にあった。
真希ちゃんがアイツらに向かって駆け出して行った場所。
喘ぎ声もそこから聞こえていた。
しかし、再び止まった足。
目に映る光景に、動かす事が出来ない。
「はひっ…はひっ…ひぃぃぃんっ! んっくうぅぅぅっ!!」
緑色の小山から飛び出た両膝が大きく離れる。
小山が僅かに盛り上がる。
明らかに、小山の中心に真希ちゃんが居る。
アイツらに何かされているのは分かりきっている。
「んふぅっ……ふぅっ…んっ…はあぁぁぁっ! いいぃぃぃっ!!」
真希ちゃんの異様なよがり方に、思わず下半身が熱くなる。
相変わらず、股間は湿っぽい。
「くそっ……」
助けに来た筈だった。
真希ちゃんのよがり声で興奮している場合じゃなかった。
思わず、ギュッと握り拳を作る。
あの緑色の小山の中から、真希ちゃんを助け出す勇気が出て来ない。
異質な光景を目の当たりにして立ち尽くす俺を、微かな風が撫で付けた。
「あーあ………」
「へっ?」