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淫と乱
第6章 ネバネバ
 
 慌てて周りを見回す。

 長閑な風景に囲まれた学校の屋上。

 此処には俺とアイツらの中に埋もれた真希ちゃんしか居ない筈。

「ククッ……先輩でも、そんなマヌケな声出すんですね」

 馬鹿にした言い方。

 普段の俺なら、有無を言わさずに殴り掛かっているトコだった。

 しかし、今はそれどころじゃなかった。

「我が校でエラソーにしてる不良の先輩が、女子も助けられないとはねぇ」

「…っく……」

 姿は見えずに声だけが聞こえる。

 声と話し方で、後輩の男子だとは分かる。

 居場所が分からないのと、的を射る言葉が顔を顰めさせる。

「あ…。先輩が持ってるの、報酬としてオレが貰いますね」

「な、何を………」

 口を開き掛けた時だった。

 風を感じたと思えば、グイッと腕を引っ張られた。

 正確には、握り締めていた黒いショーツを引っ張られた。

 握り締めていた割りにはアッサリと俺の手からスルスルと抜き取られていくショーツ。

「うっわ……エロっ………」

 姿の無い男子の声と、フワフワと黒いショーツが宙に浮く異様な光景。

 ショーツが腰くらいまでの高さまで下りれば、目の前の空間に徐々に溶け込んでいく。


…これ……夢じゃねぇよな……


 信じられない光景の連続に、呆気に取られる。

「んじゃ……ちょいキモいけど………」

「えっ? ちょ………」

 せっかくヤツの居場所が分かっても、目印のショーツが全て消えれば目に映るのは今までと同じ光景。

 まるで簡単に仕事を熟すかのように言葉を吐き出すソイツに、俺は戸惑うしかなかった。
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