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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
 ズルズルと蜷局を解して、ソレの体は伸びてくる。

「ちょ…ちょっと………」

 真希を見上げるかのように持ち上がったソレ。

 丸みを帯びた先端が真希に向いていた。

 改めて見れば見る程、どす赤い体にぬめりのある光沢が気味悪い。

「あ…あのね………」

 耳も無いのに聞こえるか分からない。

 言葉なんて通じるか分からない。

 それでも下腹部を押さえながら、額に脂汗を滲ませて訴える。

「ま、真希……。この儘だと……ね……。分かるよね?」

 脚をモジモジさせて、ソレに問い掛けてみた。

「……やっぱりぃぃぃっ」

 やはり真希の声に反応しているのか、ソレは一直線に真希へと体を伸ばしてきた。

 M字に開いた脚の間から伸びてくるソレ。

 その早さは、運動音痴の真希でも交わせない早さではなかった。

 おっぱいへと向かってきたソレを、体を捩って避ける。

 途端に体勢が崩れ、脚の間にソレを挟み込む形になった。

「うわぁぁっ。やっぱり、ヌメヌメぇっ!」

 内股にヌルッとした感覚。

 叫ばずにはいられなかった。

 それでも、尿意も猛威を振るってくる。

「も、もおっ!」

 真希の中で何かが弾けた。

 気が付けば、真希の体は宙を舞っていた。
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