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淫と乱
第7章 グイグイ
【??? View】
タブレットに映るアンズ先生の腕を上げる。
「んっ!? んんっ!?」
アンズ先生の戸惑う、くぐもった声が聞こえる。
「ククッ………」
やはり、成功していた。
口の部分に線を引いた映像のアンズ先生の右足を持ち上げれば、アンズ先生の右足も上がる。
「んーっ!? んんーっ」
机の上に横たわりながら、右脚を上げているアンズ先生。
動揺した表情にそそられる。
気が付いたら手元にあったタブレット端末。
何の気無しに、机の上に置いてあったコップを写せば、画面いっぱいにその姿が映り込んだ。
画面のコップを突けば倒れ、机の上のコップまでも倒れた。
正直びっくりした。
折り畳んでいたタオルを写せば、画面に映るタオル。
今度はタオルを広げてみた。
やはり広がるタオル。
やはりびっくり。
試しに白紙を写し、指を画面に滑らせる。
何故か、指が動いた通りに、画面の白紙にも、実際の白紙にも線が引けていた。
確かに、何か描けるかと思いながら指を動かした。
「……どういう事?」
あまりのご都合主義設定に首を傾げた。
こうなると、今度は人で試したくなる。
いきなり現れたタブレット端末で遊んでいたら、やはり遅刻していた。
しかし、この遅刻がチャンスをくれた。
ポニーテールを振り乱して、慌てた様子のアンズ先生が視界に飛び込んできた。
前々から気になっていたアンズ先生。
急いでいるようだけど知ったこっちゃない。
アンズ先生を撮る事に躊躇いは無かった。