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淫と乱
第7章 グイグイ
カーテンを開けて数歩進んだところで、思わず立ち止まった。
椅子に座るイケメン先生を見遣れば、相変わらずのニコニコ顔。
…気のせいだよね…
『…真希っち…苦しいブルっ』
真希以外の人が居るからか、直接脳に語りかけてくるつくちゃん。
知らない内に、つくちゃんを握った右手に力が入っていた。
「この学校はなかなか面白い人が多いねぇ」
「…は、はぁ……」
いきなり何を言い出しているのか分からない。
相変わらずのニコニコ顔。
でも、直感が何かヤバいと警鐘を鳴らす。
「まさか、あの蟲の中から逃げてこれるとはねぇ」
「え、えっと………」
何を言ってるのか分からない。
ただ、その言葉で頭にズキッと微かな痛みを感じ、思わず眉を寄せた。
何かを忘れている。
「まぁ、それでも多少は下準備出来たみたいだけどねぇ」
イケメン先生のニコニコ顔に恐怖を感じてきた。
何故か、乳首とアソコを弄られているような錯覚を覚える。
…やっぱり……
…こんな先生…居なかった筈…
…それにこの雰囲気………
ニコニコとした表情でありながら、醸し出している雰囲気は明らかにおかしかった。
さっきの直感は間違いじゃなかった。
「…そ、それでは……」
体に汗が滲み出る。
ブラウスがペタッと肌に張り付く。
とにかく、保健室から出なきゃいけないと本能が真希の脚を動かした。
「様子見のつもりだったけど………
ちょっと付き合って貰おうかなぁ」
扉に手を伸ばしかけた時だった。
「えっ?」
イケメン先生の言葉に振り向いた真希は、脚を止めるべきじゃなかった。