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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
【美奈 View】


 正直、今日は帰りたかった。

 何故か、朝から疲れる事ばかり。

 それもこれも、あの天然娘で爆乳っ娘の真希のせいだって分かってる。

 何で、あんなちびっこいのに、アタシよりおっぱいがでかいのか許せない。

 真希の母親の恭子先生もでかいけど、血は繋がっていないみたいだから、きっと何か秘訣があるに違いない。

 そんな事を思っていた時だった。

「美奈ちゃんっ! 行ったよっ」

 誰かの声に意識を取り戻した時は遅かった。

 瞬間に感じた顔面の痛み。

「あーあ………」

 傍らから、呆れた声が聞こえる。

「は、はは……。ゴメンゴメン」
 誰へとでも無く、取り敢えず謝っとく。

 転々とするボールを追い掛けて拾い上げて戻れば、呆れた表情を見せる眼鏡っ娘。

「今日は美奈ちゃん、どっかおかしくない?」

 そう言って、胸の前で腕組みをして覗き込む眼鏡っ娘。

 アタシの目は、組まれた腕で持ち上げられた眼鏡っ娘の胸に向いていた。


…アタシだって…それなりの筈なのに……
…何で…アタシの周りは………


 一度、眼鏡っ娘から視線を外して周りを見てみる。

 放課後のバレー部のコート。

 汗を滲ませながらボールを打ち返す先輩や後輩。


…ちっ………


 誰もがおっぱいをタプンタプンと揺らしながら、部活に精を出していた。

「…美奈…ちゃん?」

 そんなアタシを覗き込む眼鏡っ娘。

 ブルマから伸びるムチムチの太腿の肉感は疎か、何より、今にもタプンタプン言いそうなおっぱいが妬ましい。

「だ、大丈夫よ」

 でも、そんな事を微塵も伺わせないのが、大人のアタシ。

 拾ったボールを眼鏡っ娘に渡して、再びコートに戻った。


…何だか…涙が出ちゃうのは……気のせいよね………


 前屈みになっても、然程揺れてくれないアタシのおっぱい。

 他の部員を視界に入れないようにして、部活を続けていた時だった。
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