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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
「きゃあぁぁぁっ!!」

 突然響いた悲鳴に、アタシも含めて部員の動きが止まる。

「な、何っ!? どうしたのっ?」

 動揺した部長の声が、広い体育館に響いた。

「ぶ、部長っ」

 その声と同時に、蒼褪めた表情の部員が駆け寄っていた。

「何があったんだろねぇ」

 いつの間にか傍に来ていた眼鏡っ娘の声。

「さ、さぁ?」

 当然、アタシが知っている訳も無い。

「あ、アレ………」

 部長に駆け寄った、表情が優れない部員が指差した方向。

 みんなが震える指の方へと視線を向ければ、一同に目を丸くした。

「何…アレ?」

「さ、さぁ?」

 アタシに訊かれても困る。

 カノジョが指差した方向。

 バレー部の活動場所である体育館の出入り口で、何がどす赤いモノがウネウネと蠢いていた。

 遠目にも、何だかヌメヌメッとした感じのソレ。

 体育館の照明に照らされているソレは、正直、見ていて気持ち悪いモノだった。

「…何なの…アレ………」

「さ、さぁ?」

 だから、アタシに訊かれても困る。

 アタシ自身、あんなミミズのでっかいようなモノは初めて見た。

 とにかく、今言える事はあった。

「…取り敢えず……みんな……離れない?」

 先輩や後輩は疎か、部長さえもアタシに引っ付いて、怯えた表情で不気味なヤツを見ていた。
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