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淫と乱
第10章 砂浜
角刈りの頭に筋肉質の体。
やはり、どう見ても音楽教師より体育教師にしか見えない。
細身の体形に筋肉ムキムキ。
腹筋なんて、何段かに割れている。
「さぁ、行きますよっ。ガハハッ」
「……………」
「……………」
「……………」
あのお母さんでさえ、顔を赤らめて無口。
真希もアンズ先生も無口。
薄井くんの時よりもドン引き。
「どうしましたかな? ガハハッ」
そのバカ笑いの口調も、一段とウザったく感じる。
「あ、あのさぁ………」
若干顔を赤らめて、視線を外しながら口を開いたアンズ先生。
真希に言う勇気は無い。
…言っちゃう?
…言っちゃってっ…
…頑張れ、アンズ先生っ…
期待を込めた視線を向ける。
「な、何で………」
真希の視線に勘付いたのか、口籠もりながらも言葉を吐き出す。
…もう一押しっ…
更に眼力を強めてアンズ先生を見詰める。
「何で、そんな海パンなんだよっ」
「これ? 普通だと思いますが? ガハハッ」
キョトンとした表情の赤ジャージ先生。
「普通じゃないっ」
真希も耐え切れずに、とうとう突っ込んだ。