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淫と乱
第10章 砂浜
 
【恭子 View】


「あらあらぁ…真希ちゃん何処に………」

 バツが悪そうな表情で、ザブザブと海水を掻き分けて離れていく真希ちゃん。

「……霧島先生っ」

 小さくなっていく真希ちゃんを見ていたら、赤井先生の慌てた声と頭に軽い衝撃。

「恭子さん、余所見してるからぁ」

 長いポニーテールを揺らしてケタケタと笑うアンズ先生。

「あらぁ……ごめんなさぁい………」

 波に攫われていくビーチボールを追い掛ける赤井先生の背中に声を掛ける。

 プリプリとした赤井先生のお尻が目に映る光景はやはり慣れない。

 笑っているアンズ先生も、極力赤井先生を見ようとしていないのが分かる。

「やっと取れましたよ、ガハハッ」

 思ったよりも潮の流れが速かったらしく、遠くから赤井先生のいつもの口調の声が聞こえる。

 それでも普通に聞こえるとは、どれだけ大声を出しているんだろう。

「あらあらぁ……すいま…せ………」

 思わず赤井先生を見たのがいけなかった。

 赤いビキニパンツ姿の赤井先生が近付いてくる。

 徐々にくっきりと見えてくる姿。

 当然、筋骨隆々の体と共に、異様な股間の膨らみも視界に入る。

 凝視しちゃいけないと思っても、視線は動かずにドキドキする。
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