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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
 みんなが眼鏡っ娘を見詰める。

「んあっ…あぁっ………」

 耳に飛び込む、部員の艶やかな声。

 でも、気にしてる場合じゃなかった。

 アタシを含めて、みんなが眼鏡っ娘の言葉を待っていた。

「あ、アレはぁ………」

 注目を浴びて、若干戸惑っている様子の眼鏡っ娘。

「あっ…あっ……ああんっ! そ、ソコはぁあぁっ………」

 艶やかな外野の声がうるさい。

 アタシは外野の艶めかしい声を聞かないようにして、眼鏡っ娘に先を促した。

「あ…アレは……多分……触手かとぉ………」

「はぁっ!?」

 眼鏡っ娘の言葉に、アタシたちの声が重なった。

「あっ…あっ……もぉ…アタシぃっ!!」

 外野の艶やかな声なんて聞こえない。

 聞いてない。

 真希と部長と眼鏡っ娘以外の巨乳女なんて知らないなんて、微塵も思っていない。

「ってか、何でアンタ…そんなの………」

 取り敢えず話を進める。

 触手なんて、聞いた事も無い言葉。

「あ、あの…ね………」

 何故か、アタシの言葉に顔を赤らめた眼鏡っ娘。

 チラッと視線を周りに向ければ、眼鏡っ娘の他にも数名。

「ま、まさかぁ………」

 アタシの腕に抱き着いている、爆乳部長も呟いて何故か赤面していた。

「一体、何なのよぉっ」

 事情を知らない、アタシを含めた数名の声。

「触手ってぇ………」

 勢いに押された眼鏡っ娘は、何故かモジモジしながら口を開いたのだった。

「んあっ! あっ…も…もおっ!」

 外野の艶やかな声はシャットアウト出来ずに、アタシの耳に飛び込んで来た。
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