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淫と乱
第11章 岩陰
おっぱいを掴む左手に思わず力が入る。
ナカに右手の中指を挿して、腰を突き出した姿でカラダが強張る。
…どう…して……?
…いつの…間に?
絶頂の余韻から醒めきらない頭で、視界に映る光景を考える。
岩に背中を預け、肩幅に脚を開いた真希の視界には、狭小の水着を着けた男たちが飛び込んでいた。
いくら快感に溺れていても、人の気配に気付かない訳がない。
ましてや、海から離れた岩場の陰。
注意して目を凝らさないと見えない筈だった。
それなのに、真希の前に現れた数人の男たち。
小麦色の肌をした男や、筋肉質の体の男。
脂ぎった肌の中年から、真希と同い年くらいの軽い雰囲気の男。
ざっと見ただけでも、五人以上の男たちが真希を囲むように立っていた。
「あ…あぁ………」
声にならない声が喉から搾り出される。
男たちのぎらついた視線がおっぱいやアソコに突き刺さる。
…何で……?…
…どう…して……?
いくら考えても分からない。
男たちの目の前で、おっぱいもグチョグチョにイヤらしいおツユで濡れているワレメも晒した儘で、脳は隠そうと考えない。
…美奈…ちゃん……
…確か…近くに美奈ちゃんが………
真希のオナニーを覗いて、嬌声をあげていた筈。
カラダを強張らせながら、男たちの間から美奈ちゃんの姿を視線だけで捜す。
助ける事は出来なくても、赤井先生を呼んでくれる事はしてくれる筈。
しかし、美奈ちゃんを捜す真希の視界は、徐々に近寄ってくる男たちに因って狭められていった。