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淫と乱
第12章 海の家
 
 掌で擦るモノが、水着の中でどんどん固く大きくなっていく。

「んはぁ…はぁ……」

 こんな場所でする事ではないと分かっているのに、ゴシゴシと擦る動きを止められない。

「ほら……脚…開きなよ」

「んふぅぅ………」

 囁く男の言葉に、アソコを弄って欲しい本能が従順に太腿を肩幅以上に開かせる。

 グチョグチョにおツユで汚れた水着が晒される。

 見知らぬ男に見られていると思うと、カラダが熱くて堪らない。

「おいおい…。なに、愉しそうな事やってんだよ」

 向かいの男の声がやけに鮮明に聞こえた。

 海の家の喧騒の中でも通る声。


…そんな声で……
…他の人に…気付かれちゃうぅ………


 喧騒が大きくなった気がする。

 それなのに、私の左手は男の股間から離れない。

 そればかりか、親指の腹で擦り感じる感触に、更に力が入っていく。

「ったく……しょうがねぇなぁ」

 隣の男は私の太腿を撫でながら、前の男に向かって言葉を吐き出した。

 わざと周りに聞こえるようにしたのか、声が大きい。

 ドキドキと鼓動が速くなる。

「んじゃ、お前にも………」

 太腿から男の手が離れた。

「んふぅ……ふぅ…………えっ………」

 隣の男の行動に言葉を詰まらせた。
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