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淫と乱
第13章 パラソルの下
膝を抱えた体育座り。
体にピチッとした競泳用の水着。
熱が籠もっているかのように暑い。
「おや? 三瀬先生もどうしましたかな? ガハハッ」
あたしが静かになったのを不思議がる赤井先生。
この暑さに、最小限に股間を隠しているだけの赤井先生の恰好が羨ましくなる。
水着の中に熱が籠もっているという感じじゃなくなってきた。
何か、体の中から暑さが込み上げてくる感じ。
「だ、大丈夫よ」
強気の言葉が出るけど、あんまり大丈夫じゃない。
「まぁ、パラソルの下に居ても、紫外線とか入りますからねぇ。暑くもなりますよ。ガハハッ」
ドクンッと鼓動が強まった。
また、暑さが増してきた気がする。
膝を抱えた腕と脚の間に汗を感じる。
水着で締め付けられているおっぱいが蒸れそう。
いきなりの体の変調。
戸惑わない訳がない。
この感じている暑さをあたしは知っている。
暑さと言うよりも熱さ。
「こりゃ、日焼けしそうだから、日焼け止めでも塗りますか。ガハハッ」
こんがり狐色の肌をした赤井先生に必要なんだろか。
小麦色の肌をしたあたしも必要とは思えない。
「そ、そう…だなぁ」
なのに、口から飛び出したのは同意の言葉。
意識していないのに、勝手に飛び出した。
この体の熱さは、えっちで興奮してる時の熱さと一緒だった。
勝手に飛び出した言葉と、体の熱さに戸惑いは大きくなる。
「じゃあ、日焼け止め塗っちゃいますか。ガハハッ」
赤井先生の言葉に、あたしの体が体育座りを止めて動いた。