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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
 光沢を浮かべる触手の丸い先端から目が離せない。

 生臭いのに、何故か鼻が臭いを嗅ごうとスンスン鳴る。

「んふぅ………」

 臭いが鼻腔を通過すると、脳が痺れたような感覚になる。

 クラクラッとするような感覚に、カラダの熱さは増して熱い吐息が溢れていく。

「んあぁっ……やっぱり…凄ぉい………」

 傍らからの甘い声。

 いつの間にか、腕に感じていた柔らかさは無くなっていた。


…ぶ……部長…?


 迫る触手から目を離して、甘い声の方へと視線を向けた。

 視界に飛び込んだ光景に、ドクンッと胸が高鳴った。

 一段と瞳をトロンとさせていた部長。

 恍惚な表情で甘い声をあげている部長の体は、アタシに向かって脚を開いて浮いていた。

 部長の体中に巻き付いている触手。

 眼鏡っ娘と同じように上下におっぱいを挟まれて、ユニフォームの上からその先端を擦られている。

「んあっ…あっ……何か…凄い…気持ち良いぃ………」

 熱い吐息混じりに喘ぐ部長の顔にも触手が這っていく。

 白い肌の部長に、どす赤い触手の体。

 締め付けられて苦しそうに思えても、アタシの目の前で開かれている部長の脚の間、股間ではブルマの染みが大きくなっていた。

 艶めかしい部長の肢体と甘い声。

 アタシのカラダがどんどん熱くなっていく。

 逃げなきゃいけない状況の筈なのに、部長から目が離せないでいた。

 そればかりか、下腹部の奥がジンジンと疼いてくる。


…こんな事……してる場合じゃ………


 疼きを堪えんばかりに、脚が勝手にモジモジと内股を擦り合わせ始めた時だった。

「あっ………」

 足首からの感覚に声が溢れた。
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