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淫と乱
第2章 ヌメヌメ
 
「可愛い生徒たちを凌辱するなんて羨ま………許せませんっ」

 チラッと本音が出たのを聞き逃す筈もない。

「と、とにかく、私が助けてきますから、霧島先生は危ないので此処にっ」

 立ち上がってジトーッと見た私に、慌てた様子のムキムキ教師。

 体育館の中に向かい合うと、再び仁王立ちになった。

「ガハハッ。今、先生が助けてやるからなぁっ! 股開いて待ってなさぁいっ!!」

 私なら絶対助けて欲しくない気がする。

 それでも、他に誰も居ない今、頼りにせざるを得ないのも事実。

「うぉぉぉっ! 待ってろよ、女子たちぃぃぃっ!」

「あ、あんまり無理しないように気をつ………」

 一応、気遣いの言葉を掛けたものの、やっぱり聞いていなかった。

 雄叫びと共に、ムキムキ教師は駆け出していった。

 しかし、私は体育館の惨状を目の当たりにしていて忘れていた。

 あの、筋肉ムキムキの教師。

 角刈りで上下赤いジャージ姿だけど、体育じゃなくて音楽の教師だった。


…ホントに……大丈夫?


 不安が沸き上がる私が見ている中、彼は部員たちをウネウネと蠢きながら凌辱し続けている触手たちの中へと飛び込んでいった。
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