この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫と乱
第1章 プロローグ
 
【真希 View】


「おはよぉ」

 開け放しの扉から脚を踏み入れ、中に居るクラスメートたちに声を掛ける。

「はよぉ、霧島さん」

「はーよー、霧島ぁ」

「真希ちゃん、おはよっ」

「霧島さん、はよっ」

 次々と挨拶を返すクラスメートたちの声を聞きながら、教室の真ん中にある自席へと腰を下ろす。

「真希、おはよっ」

 椅子に座れば、背後の席に座る女子から挨拶される。

「美奈ちゃん、おはよぉ」

 振り返って挨拶をすれば、ショートヘアで小麦色の肌をした美奈ちゃんは、ニカッと笑みを浮かべて白い歯を覗かせた。

「今日も相変わらず…だねぇ」

 唐突にニヤニヤしながら美奈ちゃんは言葉を吐き出した。

「ん? んん?」

 ニヤニヤしている理由が分からずにコテンと小首を傾げれば、美奈ちゃんは大袈裟に溜め息を吐き出した。

「はあぁっ……。真希が天然だってのは薄々気付いてたけどさぁ?」

「な、何が?」

「まぁ、狙ってやってるなら女子連中は黙ってないんだろうけどさぁ……
 勿論、アタシもね」

 ニヤッとした笑みを浮かべながらも、鋭い視線が突き刺さる。

「だ、だから……何がぁ?」

 依然として理由が分からない。

 思わず声を張り上げると、瞬間に静まる教室。

 チラチラと周りに視線を向ければ、クラスメートがみんなこっちを見ていた。

「え、えっと………」

 大声をあげた事で注目され、途端に恥ずかしさが込み上げてくる。

「因みに……それだけじゃないから………」

「だから……何なのぉ?」

 何処か見透かした言葉を吐き出す美奈ちゃん。

 さっきの二の舞はイヤだっただけに、声を潜めて訊き返した。

 しかし、その言葉に美奈ちゃんからの返事は無かった。

 代わりに、両手で頬杖を着いていた右手で脚元を指差してきた。

「ん?」

 美奈ちゃんの人差し指が差す場所へと視線を向ける。

「…っ!?」

 目にした光景に、一気に顔が熱くなった。
/338ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ