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淫と乱
第4章 ブルブル
何の躊躇いも無く手にした携帯。
周りはスマホだのラインだの言ってるけど、真希はこの赤い携帯がお気に入りだった。
故障して店員に他の物を勧められても、手放さなかった携帯。
手に馴染んだ携帯を開くと、お母さんに電話を掛けた。
「………出ない」
何度鳴らしても、聞こえるのは呼び出し音だけ。
不安は募っていく一方だった。
しかし、真希には電話を掛けるしか連絡手段が無かった。
メールなんて作れた例しが無い。
美奈ちゃんに、機械音痴にも程があるとバカにされても仕方ない。
何故か真希が操作すると、大抵の機械は壊れていく。
唯一無事なのがこの携帯だった。
「…まぁ……大丈夫…だよね………」
お母さんに連絡するのは諦めた。
お母さん…恭子さんだから大丈夫という、根拠の無い理由で無理矢理自分に納得させた。
「…はぁ……どうしよ………」
ポイッと携帯をソファーに投げ置き、四肢を投げ出してだらし無くソファーに座る。
脚を開いてアソコが丸見えの恥じらいの無い姿。
カーテンも開いた儘だけど、真希は気にしていなかった。
全裸で過ごすのもいつも通り。
今更、変えろと言われても無理な話。
再びソファーの背凭れに背中を預け、おっぱいもアソコも丸見えの状態で考え事に頭を悩ませていた時だった。
「…もう、痛いブルっ」