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淫と乱
第1章 プロローグ
「はぁ……朝から散々………」
「…まあ、いつもの定番…よねぇ」
「ちょ、いつもなら真希はちゃんと………」
美奈ちゃんと並んで着替えていれば、思わず呟いた言葉に返事があった。
「…ちゃんと?」
聞き返してきた美奈ちゃんの言葉に頷いてみせる。
「…ふぅん…」
横目でチラッと見てくるものの、それ以上は口を開かない美奈ちゃん。
「…んん? 取り敢えず、着替え終わったから行くよっ」
ロッカーに鍵を掛けて、扉へと向かった時だった。
「ちょい、待ちっ」
「んぐぅっ」
突然、襟首を掴まれた。
「ゴホッゴホッ……。いきなり何…美奈ちゃん」
喉を締め付けられて、咳込みながら涙目で訴える。
「だから……アンタ……。
ホントにその恰好で良いの?」
真希より若干背の高い美奈ちゃんが見下ろしてくる。
「大丈夫って………」
何気に朝の出来事が脳裏に蘇った。
「にぇぇぇっ!?」
頭を下げて体を見下ろしてみれば、声をあげずにはいられなかった。
「アンタ……ヘタしたら捕まるよぉ?
ってか、良く今まで襲われなかったよねぇ」
美奈ちゃんの呆れた声に反論できない。
鍵を締めたばかりのロッカーを慌てて開ける。
「まぁ、真希くらいの体なら見せたがるのも分かるけどさぁ」
「み、見せたい訳じゃなくてぇっ」
再び顔面真っ赤状態。
恥ずかしいあまりに、脚が勝手に内股を擦り合わせてモジモジし始めた。
ピンクと白のストライプの上下セットの下着姿で校庭に出ようとしていた。
「き、着替えたつもりだったのぉっ」
「はいはい、分かったから早く」
美奈ちゃんは呆れ顔で、脚をパタパタさせながら急かしてきたのだった。