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淫と乱
第5章 ドロドロ
「うっ…あ…美奈…ちゃん……おはよぉ」
ジト目の美奈ちゃんの視線が痛い。
「…おはよ…。朝から元気よねぇ………」
「ま、まあ……あはは………」
見下ろす美奈ちゃんのジト目に耐えられない。
「こっちは寝不足でツライってのに……ふぁぁ………」
通学路の人前で手を当てているものの、大口を開ける美奈ちゃん。
はしたないですよと言いかける前に、美奈ちゃんに先を越された。
「パンツ見せながら登校する方がはしたないと思うけどねぇ」
バッとスカートを見てみた。
今日は大丈夫、セーフ。
昨日はたまたま。
真希がドジっ娘だったり、天然だったりする筈がない。
「あ、あれはたまたまだったんだからぁ…。は、早く学校行こっ」
これ以上、旗色を悪くさせる訳にはいかない。
遠投したバッグも救出しないといけない。
真希はいつものように美奈ちゃんの手を取って、脚を運びだした。
「…はいはい。ホントにアンタは…ふぁぁ………」
気怠そうに歩き始める美奈ちゃん。
元気娘で通る美奈ちゃんのその姿に僅かな違和感を覚えながらも、真希は気のせいだと軽く考えていた。
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