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淫と乱
第5章 ドロドロ
 
「はい、席に着いてぇ」

 教壇に立った先生の姿。

「出席取るよっ」

 黒髪をポニーテールにした女の先生。

 小麦色の肌で男勝りでも、綺麗な先生。

「…霧島? 霧島真希っ。居ないのかぁ?」

「は、はいっ」

 慌てて返事をした。

 視線は名前を呼んだ先生に釘付け。

 恭子さんじゃない。

 いつもなら、担任の恭子さんが来る筈。

 それなのに、今教壇に立っているのは副担任の三瀬杏子【ミセ キョウコ】先生だった。

 恭子さんと同じ読みの杏子先生。

「アンズせんせぇ。恭子せんせぇはぁ?」

 一通り出席確認が終わると、杏子先生に掛けられた声。

 恭子さんより後に赴任してきた杏子先生。

 誰も三瀬先生とは呼ばずに、恭子さんと区別する為にアンズ先生と呼んでいる。

「あ、あぁ。恭子先生は、急な出張でな………」

 何か歯切れが悪いアンズ先生。

 出張なら、恭子さんはいつも真希にも知らせて来る。

 今回は、そんな連絡は無かった。

 真希からの初メールにも返事は来ていない。

 モヤモヤが一段と濃くなってくる。

 昨日から日常が壊れてきている気がする。

 ヘンな付喪神とか出て来てるし。

『…真希っち、ヘンとか酷いブルっ』

 バッグの中でブルブルつくちゃんが暴れていた。

 止めて。

 携帯の能力を越えたバイブレーションで、机までガタガタ言って注目浴びてる。

『…ウグッ…』

 みんなにバレないように、爪先で軽く蹴ってみた。

 ホントに軽く、ガンッて蹴っただけ。

 つくちゃんが何か呻いたけど、静かになったから結果オーライだった。


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