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淫と乱
第5章 ドロドロ
いつもと違って副担任の先生がきた。
恭子先生はどうしたんだろう。
みんなも同じように疑問だったのか、誰かがアンズ先生に訊いた。
「…っ!?」
アンズ先生の答えが耳に入って来ない。
思わず両手を下腹部に当てる。
生理とは違う。
えっちだって暫くしてない。
当然、ナカ出しなんてされた事も無い。
何かお腹の奥に違和感。
意識すると、また怠さが増してきた。
…なに?……
…アタシ…どうしちゃったんだろ………
気付かない内に、下腹部を撫でている。
妊娠している親戚のお姉ちゃんもやっていた動き。
妊娠なんてしてる筈ないのに。
昨夜からの記憶があやふやなのも含めて、何だか気味悪い。
…ホントにアタシどうしたんだろ………
「美奈ちゃん…大丈夫ぅ?」
いきなり整った顔立ちがアニメ声と同時に、アタシの視界いっぱいに映り込んできた。
アタシと違って白い肌。
プルンとした唇も何だか悩ましい。
「顔色…悪いよぉ?」
「だ、大丈夫よっ」
覗き込んでくる真希に、無理矢理平然を装う。
でも、怠さは増していく一方。
「…美奈…ちゃん?」
心配そうに見てくる真希の視線を感じながら、アタシは席を立って教室から出た。