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甘美な屈辱~レズ奴隷に堕ちた私~
第12章 渇望

メモ用紙の下に鍵が置いてあるがとりあえずメモに目を通す。
【急用で夜まで戻らないから
ベッドもシャワーも好きに使って
鍵は閉めてポストに入れてから帰って】
「え....?」
掠れた声が漏れる。美紀様の急用?
急用というのは言い訳によく使用されるワード....その考えを顔を振って文字通り振り払う。
仕事...だろうか...美紀様は夜の仕事をしていると言っていたが詳細は不明だ。
心の底で考えていた...いや、恐れていた事....
美紀様は私を必要としていないのだろうか....
私に飽きて他の人を求めているのだろうか....
自然と涙が溢れる。
私は自分の快楽だけの為に美紀様を求めている?
.....違う....肉体よりも心が....美紀様を求めている....どんなに歪んだ感情でも...どんなに歪でも...
床に膝を付き泣き崩れる。後ろ向きな思考が止まらない。
今日美紀様に会った時の違和感....いや、今日以外でも考えないようにしていた違和感が沸き上がってゆく。
『今日も....違う香水の匂い....』
結局朝までベッドですすり泣いた私が家を出るまで....美紀様は帰って来なかった....

