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甘美な屈辱~レズ奴隷に堕ちた私~
第14章 涙の訳

「おーい、大丈夫?」
男の声....私はゆっくりと瞳を開けた。
どうやら軽く眠ってしまっていようだ....
私の顔を覗き込んでいた男と目が合うと体を起こしながら答えた。
「....大丈夫です」
直ぐに視線を反らしてしまう。あの時、男の性欲の捌け口にされてからの私は少し男が苦手になっていた。
愛想無く答えた後はベンチに座り直して下を向き沈黙し、これ以上話す事は無いと態度で示すが、男は伝わらないのか、あるいは私の態度の意図など読み取る気が無いのか.....私の前から動こうとしない。
「かなり辛そうだよ?熱中症かもしれないから、良かったら俺の車で休んでいきなよ」
「いえ....結構です」
「遠慮しないでよ、冷房効いてるから少し休めば良くなるからさ?」
「嫌....本当に結構です...ちょっと...触らないで...」
男は優しい口調で私の拒絶を受け流し、私の手首を掴み強く引いた。
そのせいで立ち上がらせられた私は精一杯踏みとどまる。こんな無理に連れ出そうとしている時点で親切な人間じゃない。
所詮男の力に敵うはずもなく、一本....また一本と足が進む。
私が大声をあげようとしたその時、懐かしい....ずっと聞きたかった声が響いた。
「なにしてんの?」
私と男が同時に声がした方向を向くと.....そこには美紀様が立っていた。

