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宵闇
第3章 深まる
四人で一緒に暮らし始めてから、あっという間に一年が過ぎていた。
その暮らしは、とても穏やかなもので。
お父さんも葉月くんも、ふたりとも相変わらず私にとても優しかった。
そんな優しいふたりに迷惑をかけたくないから、私も言動には気をつけるようにしている。
ママも、お父さんの存在がとても大きいみたいで前よりずっと穏やかになった。
私とふたりだけのときは、やっぱりかなり精神的にも肉体的にも大変だったのだろう。
ママの笑顔が増えたことが、私は何よりも嬉しかった。