この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
宵闇
第10章 葉月


……あれは、琴音が高校に入った年の夏の終わりだっただろうか。

一緒に帰ろうと校門を出たとき、ひとりの少年が琴音を呼び止めた。
僕の方をちらりと見て、『話がある』と言いながら。


──告白するつもりなのか、とすぐに気づいた。


琴音は本当に可愛い子だった。
顔もそうだが、何より性格がいい。
優しくて、素直で……きっともてるだろうな、と思っていたから。


その場を離れ、少ししてからなんとなく気になって振り向くと、ふたりは僕とは反対方向へ歩いていた。


その、後ろ姿────。


……急に、苦しくなった。
琴音が他の男と歩いているのを見ただけなのに。


そして僕はわかってしまった。
自分の気持ちが。

気づいてしまった。
……琴音への想いに。


/509ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ