この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
宵闇
第13章 衝動


そしてまた、指の代わりに唇が。
触れるだけのそれは、角度を変えて何度も落とされた。


……いったい何が起きてるの?


わけがわからないまま、その口づけを受け続ける。


葉月くん……私を好きって、そう言った?


「琴音?」


呆然としたままの私を不思議に思ったのか、葉月くんが私と視線を合わせてきた。


「……はづき、くん……」


反射的に答えたものの、頭の中では、嘘、とか、本当に? とか、そんな言葉ばかりがぐるぐると回っていた。

葉月くんはそんな私を見つめながら、困ったような苦笑いをしてる。


やがて、こつんと合わせられた額。


「……追い詰めるような聞き方をしてごめん。
でも、琴音の本音をどうしても知りたかったから」


頬を撫でる指先。
ゆっくりと、優しく。


「まさか琴音も同じ気持ちだったなんて……彼に聞かされるまで本当に気づかなかった」

「葉月くん……」


彼を呼ぶ私の声は震えていたかもしれない。


「ほんと……?」

「ん?」

「私のこと、妹とかじゃなくて……?」

「……もうずっと前から琴音をひとりの女の子として僕は見てたよ」


葉月くんが口にする言葉は、どれも私と同じ気持ちだと……そういう意味のものだった。

それでもまだ信じられない。
これは現実?
……本当に、そうなの?




/509ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ