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宵闇
第13章 衝動


「……あ、は……あっ……、ん……!」


甘い余韻が続く中、指が抜かれる。
呼吸の乱れはしばらくおさまりそうになかった。

葉月くんは、自分の両手と両足で私の身体を囲むようにして、そんな状態の私を見下ろしてくる。


「……抜けないかと思ったよ」


ぼーっとした頭で耳にしたその言葉の意味がよくわからず首を傾げて聞き返すと、私の耳元に唇を寄せて


「琴音のなか……いったとき僕の指を離したくないみたいですごく絡みついてきた」


そして再度私を見て、妖しく微笑んだ。


「ぅう……」


すでに熱い頬がさらに熱くなる感覚にとらわれ、思わず両手で顔を隠した。


「んんっ……!」


途端に耳をぺろりと一舐めされ、ぞわりと何かが背中を走る。
そのまま執拗なほど繰り返される耳への愛撫に、勝手にひくつく私の身体。

葉月くんが囁いた。


「琴音……挿れていい……?」


その、少し掠れた色っぽい声────。
ぎゅうっと胸が苦しくなり、広い背中に手を回して抱きしめた。


「ん……ほしい……」


同じように葉月くんの耳元で答えた。
恥ずかしさより、もっと葉月くんを感じたい気持ちが勝っていた。
そう……こんなにも欲しくてたまらない。


声にならない息を深く漏らした葉月くんは、私の唇を何度か軽く愛してから身体を離した。
でもすぐに再び覆い被さってくる。
私の足をぐい、と開かせて。


「あ……」


私のそこに、葉月くんがそれを押し当てた。
すごく硬くて、熱いもの──まるで擦り付けるようにそこで少し動かされる。


「ん、ゃあ……ん……」


それだけでたまらなく気持ちいい。
時折ぶつかる、敏感な場所。
沸き上がる快楽。
葉月くんを待つそこがひくつく。さっきいったばかりなのにまだ足りないといわんばかりに。


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