この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
宵闇
第13章 衝動
「……こわい」
高鳴る鼓動のままに目を閉じる。
無意識のうちにそうこぼしながら。
「やっぱりまだ怖い?」
その手が不意に止まる。
心配そうな口調に、違うそういう意味じゃない──と首を振り、続けた。
「だって私……するの好きじゃなかったはずなのにこんなになっちゃってて……なんだか自分がおかしくなっちゃったみたいで……」
「だから怖いの?」
こくん……と小さく頷くと
「そうなんだ」
そう答える葉月くんの声は、なぜか嬉しそうで。
「……僕とするの、琴音そんなに気持ちいいんだ」
そう呟きながら、私の左足を持ち上げる。
あ……と戸惑う間もなく私の足の間に入ってきた、葉月くんの硬くなったもの。
それで、私のとろとろになっているであろうそこを、ぬるぬると擦る。
「……ん……! やあんっ」
敏感なところを掠めるたび、そこがひくつくのがわかる。
ひどくなる疼き。
早くきてほしいのにそれを口に出せないまま、擦られる動きに合わせるかのように私の腰も勝手に動いてしまう。
そんな自分が自分でも恥ずかしいのに止められない。
耳元で葉月くんが呟く吐息混じりの、琴音やらしいよ……という言葉。