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宵闇
第13章 衝動


「……こわい」


高鳴る鼓動のままに目を閉じる。
無意識のうちにそうこぼしながら。


「やっぱりまだ怖い?」


その手が不意に止まる。
心配そうな口調に、違うそういう意味じゃない──と首を振り、続けた。


「だって私……するの好きじゃなかったはずなのにこんなになっちゃってて……なんだか自分がおかしくなっちゃったみたいで……」

「だから怖いの?」


こくん……と小さく頷くと


「そうなんだ」


そう答える葉月くんの声は、なぜか嬉しそうで。


「……僕とするの、琴音そんなに気持ちいいんだ」


そう呟きながら、私の左足を持ち上げる。
あ……と戸惑う間もなく私の足の間に入ってきた、葉月くんの硬くなったもの。
それで、私のとろとろになっているであろうそこを、ぬるぬると擦る。


「……ん……! やあんっ」


敏感なところを掠めるたび、そこがひくつくのがわかる。
ひどくなる疼き。
早くきてほしいのにそれを口に出せないまま、擦られる動きに合わせるかのように私の腰も勝手に動いてしまう。
そんな自分が自分でも恥ずかしいのに止められない。
耳元で葉月くんが呟く吐息混じりの、琴音やらしいよ……という言葉。


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