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第15章 溺れる

「あ……」


私の足の間にふれてきた、手。
ぬるっとした感触に、自分のそこがひどく濡れていることを教えられた。
ずっと葉月くんのを舐めてたのに。私の身体は弄られてないのにこんな──恥ずかしい。

でも、葉月くんが嬉しそうにそこの水音をたてるから。
弾くように、ぴちゃぴちゃと。
だから私ももうそんなことどうでもよくなった。
あぁん、と声をあげながらも、葉月くんの呟きをとらえた耳。


「……今度は僕が気持ちよくしてあげるから────」


その意味を認識した途端──ぞくぞくっ……と、背中が震えた。

覆い被さるようにして私を見下ろす葉月くんの、伸ばされた手。
私のびしょびしょのそこで遊ぶ指。


「あ……ぁあっ……」

「僕の咥えながらこんなに濡らしてたの？」


ふっ、と笑いが混ざった口調でそんなふうに聞いてくる。


「違っ……」


図星の私は顔に血が上るのを感じた。
それでも


「さっきの……キスが……っ……」


そう、必死で誤魔化した。
ばれていることなんてわかっていたけど。


「ふうん……」


そう、とそれ以上は追及しない葉月くん。
蜜をすくったそのぬるぬるした指先で、突起をこしこしと擦ってきた。


「あっ！」

「舐めながら何……想像してたの？」

「ちが……あ、んっ……！」


ほらやっぱり全部ばれてる──そう思ったのは一瞬だけ。
あとはもう、葉月くんの指にすべてがもっていかれた。
はあっ……と息を吐きながら、ひたすらに刺激されるそこ。


「ぁあっや……あ、ぁん、だめ……え……！」


びくびくと震える身体をどうすることもできず、その攻めにただもう声をあげて悶えるしかなかった。
あっという間にいきそうになり、んん……！　と背中が反る。