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宵闇
第15章 溺れる


──と、その指が離された。
寸前でやめられ、あぁん……と甘ったるい色を纏った非難の喘ぎが口から漏れ、思わず手の甲で口を覆う。
直後、ちゅぷっ……と葉月くんの指がなかにはいってきた。
浅いところでくちゅくちゅと、まるで蜜を掻き出すかのように動く。


「……すぐ入っちゃった」

「んん……だめ……えっ……」

「だめ? ……ならやめようか?」


ゆっくりと指が抜かれていく気配に


「やあんっ……!」


咄嗟に手を伸ばし、葉月くんのその腕を掴んで止めた。


「いや? 琴音、どっちなの」

「ぅう……」


いやいやと首を振りながら……なぜだろう? 葉月くんがいつもより意地悪になってる気がしていた。


「……っ、して……え……」


乱れた息でなんとか伝え、手を離す。
ぐぐ……と、それと同時にその指が奥まではいってきた。


「あ……」


くちゅくちゅとあの長い指が掻き回してる。
私のなかが、いやらしい動きで掻き回されてる。
……頬が熱い。たまらない。


不意に、外の敏感なところが擦られた。


「……あ!」


とぷりとまた……溢れてくるもの。


「ああ……すごい。とろとろ」

「やあっ……!」


口にされるとたまらない。
でも興奮するのも確かだった。
私の口からは絶えず声が漏れている。
止まらない。
急に恥ずかしくなった私は指を噛んでその声を押し殺そうとした。


「ん……んんっ、ふ………ぅん……」


それでも鼻からはどうしても漏れてしまう。
さらにぎりっと、噛んだ。
それに気づいたのか、葉月くんが噛んでる私の指をやさしく制してくる。
そのまま捕らえ、自分の指に絡ませる。


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