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宵闇
第16章 囚われる


「わ……!」


胸元が露わになった。
腕で隠そうとしたけど葉月くんの方が少し早くて、両胸をきゅっと掴まれる。
びくんと身体を揺らした私の耳元で、だめ? とまた、囁く。
揉みしだかれる膨らみ。


「本当に?」


乳首を指で擦られ、あぁん……! とたまらずのけ反ってしまう。
私がそこへの刺激に弱いこと、葉月くんはよくわかってるんだろう。


「こんなに硬くなってるのに?」


すぐに反応してしまったそれをきゅっとつままれる。


「やぁっ……!」


連動するように、奥が。
身体の深いところがきゅうっとなる。


──でも。


「だめ……シャワー……」

「え?」

「お願い……っ、シャワー浴びたい……」


昨日のセックスのあとの記憶があまりない。
たぶんシャワーも浴びてない。あんなに汗……かいたのに。
このまま続けられるのはやっぱり恥ずかしいと、まだ残っていた理性が訴える。


「……ああ」


葉月くんは、胸から指を離してくれた。


「琴音、昨日終わったあとすぐ寝ちゃったもんね」

「……ん」

「僕は気にしないけど────」

「私が気にするの……!」


だって葉月くん──してるときは私の身体中、いっぱい舐めてくるから。
せめて、昨日の汗はちゃんと流したい。


「……そのままがまたいいんだけどな」


なのに、葉月くんがぽつりと呟いたその言葉を耳がとらえてしまって、かあっと頬が熱くなった。
ふるふると首を振る。


よくない──よくないから!


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