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宵闇
第16章 囚われる


……あ、やっぱり────。


そして私はそれに気づいた。
葉月くんのを口で愛撫していると、下がじんじんと疼いてくることに。
奥がたまらなくなって、蜜が溢れてくるその感じ──それは昨日と同じ、身体の反応。

ぺちゃぺちゃという、私が葉月くんのを愛する音。
それに重なる、彼の圧し殺したような呻き。
咥えた隙間から漏れてしまう、私自身の吐息。

そんないやらしい音だけが部屋に響く中──不意に葉月くんが口を開いた。


「琴音も……気持ちよくしてあげる」


いったん口を離すように言われ


「身体、こっち。
向こう向く形で……してくれる?」


そう、続けられた。


向こうって……こう、かな……?


葉月くんの顔を見る形だった体勢から、足の方を見る体勢に変える。


「そう……」


でもそれは、なんだか恥ずかしい体勢だった。
……だって、これで咥えたら……葉月くんに私のを見られちゃう────。


「続けて?」


促されたけど、それを思いさすがに躊躇する。
座ったままで葉月くんのものを手だけ使い、愛撫した。


「琴音……さっきみたいにして」

「……でも……」


躊躇い、やっぱり無理──と首を振った。


「どうして?」

「だって……!」


そこから先を言葉にするのも恥ずかしく、ただ俯く。


「見られるから……恥ずかしい?」


察してくれた彼に、こくんと頷いて答えた。
いくらもう何度も見られているとはいえ──この体勢は、さすがに。


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