パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 枷

「ん！」


びくん、とその身体が揺れた。
僕は親指の腹を使ってそこを擦る。


「だめ、それ……え……！」


擦られるのに弱いことはよく知っている。
執拗にそうすると、琴音のなかに埋まったままの右手の指にさらにとろりと蜜が纏りつく感触があった。　　　　　　　
かき混ぜるように指を回す。


「あ……！」


くちゅくちゅと────。
溢れる蜜で動かしやすくなっているなかを弄りながら、右胸を揉んで、擦って。
左胸に寄せた舌先で、ちろちろと赤くはちきれそうな粒を転がした。


「やっ、葉月く……っ────……」


僕の顔のすぐそばにある、キャミソールを押さえるその手にぎゅっと力が入っているのがわかる。

　
「指っ、そんな……ぁ、くちゅくちゅ、だめえ……っ……」


吐息交じりのその言葉。
いやらしくて、ぞわっと、した。


「や、だからだめ──あぁ……！」


さらに指を奥へと進ませて彼女の気持ちいいところを刺激し、親指を使って敏感な突起周辺を擦る。
壁に背中を預けている琴音の身体が弓なりに反った。


「あぁ、やあぁん……っ、ふぁ……」


何点も同時に刺激されたことで琴音の身体はあっという間に高まっていったのか──程なく


「あ、あぁぁ……んっ、いくうっ……！」


そう声を上げ、身体をびくびくと震わせた。
なかの指がぎゅうぎゅうに締め付けられる。
途切れない、彼女の乱れた呼吸。


……やがておさまった締め付け。
なかから、ぬるりと指を抜く。


「あぁ────……」


その途端、琴音の身体が崩れ落ちた。


「大丈夫？」


しゃがみこんで、琴音に声をかける。


静かに顔を上げた彼女がゆっくりと僕を見た。
そして口にした言葉──僕の心臓が大きく波打つ。