この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
宵闇
第20章 条件

「……さ。お父さんもそろそろ呼びましょうか。
ひとりだけ除け者は可哀想だしね」
すると突然、ママがそんなことを言い出した。
「え?」
お父さん、こっちに来てるの!?
「ここまで一緒に来たに決まってるじゃないの。
葉月くんの車があるの気づいて電話で教えてくれたのもお父さんだけど」
あ! あの電話……!
ふたりで話してたときに、ママにかかってきた電話を思い出す。
あれ、お父さんからだったんだ────。
それからママはお父さんに電話をかけ、お父さんがうちにやって来たのはほんの数分後。
どれだけ近くで待ってたのかな、ってみんなで笑いながら、お父さんを迎えた。

