この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
宵闇
第20章 条件


「葉月」


お父さんは来てすぐ、葉月くんを呼んで。


「やったな!」


そう言って、笑った。
葉月くんもすごく嬉しそうにお父さんと笑い合っている。


「琴音」


そして、私も呼ばれ。


「琴音は、娘だけじゃなくて、葉月のお嫁さんにもなるんだなあ……」


やっぱり、嬉しそうに笑ってくれる。


「……うん。よろしくね、お父さん!」


そう言うと、頷いて私の頭をぽんぽんと撫でてくるその仕草────。


……ああ、そっか。


思わず、笑みがこぼれる。


葉月くんの、私の頭を撫でる癖。
あれってお父さんからきてたんだ。


「ふふっ」

「ん?」


思わず笑い出した私に、お父さんが不思議そうに聞いてくる。


「ううん……!
……嬉しくて、勝手に顔が笑っちゃうの!」


でもそれは内緒にしておこう──そう思い、そんなふうに誤魔化した私を


「そうか」


私も嬉しいよ、と言いながらまた撫でてくる。


お父さんはそのあとママのところへ行き、何か話しかけていた。
ママの表情がころころと変わり、最後には仲良く笑い合っていた。

私も、葉月くんと笑い合う。


みんなで、そんな穏やかな時間を過ごしていたときだった。


/509ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ