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宵闇
第5章 紅
「先輩! いやあっ!」
「ちゃんと気持ちよくしてやるって」
そう言って、ぐりっ、と胸の尖りを捻られる。
「いっ……!」
優しさの欠片もなく弄られ、気持ちいいどころか痛みを覚えた。
けれど私の態度に何かをやっと感じたのか、今度は少し力を抜いた指先でくりくりと刺激してくる。
執拗にそうされて、じんわりと身体を襲い始めたその感覚に、私のそこは否応なしに反応していた。
硬く、つん、と上を向き始める。
「乳首、立ってきた」
言わないでほしいのに言葉にされ、恥ずかしさに横を向いて唇を噛んだ。
「────っ!」
不意にそこに感じた濡れた感触。
身体が勝手にびくん! と反応する。
舐められたんだとすぐにわかった。
ぎゅっ、と固く目を閉じた私の耳に聞こえてくる、ぴちゃぴちゃといういやらしい音。
先輩の、興奮しているかのような荒い息。
「や、っ……せん、ぱい……っ、も、やだ……!」
ぞわぞわする。
何なのかわからない感覚が私を襲っていた。
「きもちい?」
わかんない──と、私は首を振る。
これは気持ちいいの?
これが気持ちいいってことなの?
舐められるたびにぞわりとする。
頭の中は相変わらずやめてほしいって思ってるのに、早くここから逃げ出したいって思ってるのに、どうして私のそこは反応してるんだろう──そんなふうに変に冷静な部分もあった。
ひたすらに、終わるのを待った。
やがて先輩が、ちゅっ……と音を立ててそこから唇を離す。
終わった──と、ほっとしたのも束の間、今度はスカートをたくし上げられているのに気づき、必死で足を閉じた。
けれど、そんな抵抗など意味がないかのようにショーツへとかかった先輩の指。
焦りがピークになる。