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宵闇
第5章 紅


先輩が、力任せに脱がそうとする。
その腕を掴み、首を振って拒んだ。


けれど────。


「!!」


ショーツの隙間から無理矢理に入り込んできた手が、そこに触れた。
洗う以外で触れたことなんてない場所なのに、人からこんなふうにさわられるなんて────。

思わず腰を引いて逃げる。
けれど執拗についてくる手。


「いやっ」


やだ。
そこは、やだ────!


なのに、先輩の手は、私のそこを揉むようにして弄り続ける。
身体を捩らせ、足をばたつかせた。


「いーから動くなって!」


一向に抵抗をやめない私に、先輩はそう言った。
苛立ちを感じさせるその言葉にびくっと身体を強ばらせてしまった私のその隙を狙うかのように、一気に下げられたショーツ。

はっと息を飲んだ。
掴まれていた片手が解放され、思わず両手であらわになったそこを隠す。


「やっ!」


先輩の両手も自由になっていたことに気づくのが遅れた。
あ、と思ったときにはすでにもう遅かった。
太ももまで下ろされていたショーツがそのまま完全に脱がされる。
そして私の太ももは両手で掴まれ、そのままぐいっと左右に開かれて────。


「やだ! おねがい、やめて!」


こんな恥ずかしい格好、耐えられない──身を捩って逃れようとするも、私に覆い被さってきた先輩は自分の身体を私の足の間に入れて、閉じさせないようにする。
その身体を両手で押し返すも、びくともしない。


そして、開かれたそこに這わせられた指。


「ひっ」


びくっと反応した私の耳に届いた


「なんだよ濡れてねーじゃん……」


先輩の、独り言のようなその呟き────。


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