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宵闇
第21章 月影
「だめっ葉月く……!」
いっちゃう。
これダメ、きちゃう────!
「ま、まって……待ってぇっ……!」
切羽詰まっている、泣き出しそうな自分の声を感じとってくれたのか、葉月くんはようやく突くのをやめてくれた。
突き上げから解放された私は、ひくつくそこで葉月くんのものを咥えたまま前へと身体を倒した。
彼はそのまま私を抱きとめ、荒い息をさせたまま囁く。
「もうだめ?」
こくこくと力なく頷くと
「琴音は下から突かれるのに弱いね」
ふっ、と笑いながら葉月くんは言った。
「……またいきたくなくなっちゃった?」
髪を撫でる、あやすようなその優しい手つき──ふるふると首を振る。
「じゃあ我慢しなくていいのに……」
何度でもいかせてあげるよ、と髪にキスを落とされた。
「……だって……上でいくの、なんか……こわくて……っ……」
息が荒くてうまく話せなかったけど、葉月くんには伝わったようだった。
「ちゃんと支えてあげるから大丈夫だよ?」
「ん……でも……」
──違う。
そうじゃない。それだけじゃない。
何だろう……何て言ったらいいんだろう────。
「ん?」
えっと……その……。
「……私、葉月くんに……」
……見下ろされた状態が、いい。
そう──私が上、じゃなくて。
下、で。そうやって、いきたいんだ。