この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
宵闇
第22章 epilogue


……そうだよ、琴音。

君へのいろいろな感情に身動きができなくなったときもあった。


けれども────。


君が僕に好きだと告げてくれたとき

君と初めて身体を繋げたとき

離れたくないと君が泣いたとき

自分をちゃんと見てほしいと、そう言ってくれたとき────。


たくさんのそんなときが、僕を救ってくれたんだ。


「……これからもたくさん話そうね」


僕のその呟きに、返事はない。


「琴音?」


彼女を見ると、僕に身体を委ねた姿勢のまま……軽い寝息を立てていた。


「……寝ちゃったのか」


そのあどけない寝顔。
唇をそっと、指で辿る。


「……ん」


それが、笑うようなかたちを作った。


可愛さに、思わず口元が緩む。


指を離し、琴音が見ていた月に視線を送った。


「……ほんとだ」


目が離せなくなりそうな──それほどまでの美しさ。


……ねえ、琴音。


「まずは何から話そうか」


君が目覚めたそのときに。


「やっぱり……名前かな」


その名を呼ぶと、いつも僕は優しくなれた。
その名の持つ響きもあるのか────。


/509ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ