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宵闇
第7章 眩暈

……ああ、そっか。
そうなんだ。
そうだったんだ────。
不意に、気づいた。
静かに冷めていく身体と覚めていく頭で、私たちはもうすでに終わってたんだと。
いつ?
……それは、いつから?
どうして想いが伝わらないの? と感じたあのときから?
それとも、初めて先輩にされたときから?
じゃあ先輩の気持ちが離れたのは?
さっき言っていたように、されているときの私の反応の悪さに、だんだん気持ちも冷めてきたってこと?
……きっと。
そういういろいろなことを曖昧なままにして、ちゃんと考えずに間違ったまま、私たちはずるずるとここまできてしまった。
そして、遠距離になるという現実を前に、先輩は私との関係を清算することを選んだってことなんだ。

